原爆の図・丸木美術館再生に向けた取り組みについて

 原爆の図・丸木美術館をご存知でしょうか。ご存知でない方はまず、ホームページを開いて絵を見てください。そして、パソコンの画面だけでは伝わらない本物の絵を美術館で味わってみてください。どんなに多くの言葉を費やしても、それをちゃんと紹介することは出来ませんから。
 以下、おおたジャーナルに丸木美術館再生に向けた取り組みを紹介するにあたって、大田区と丸木美術館のつながりについての話から始めさせてください。ぼくが丸木美術館に関わり始めたきっかけは、一昨年、50台の半ばという若さで亡くなった鈴木茂美美術館事務局長(当時)のお連れ合いと、ぼくの連れが80年代始めの優生保護法改悪反対闘争以来の友人だったからです。鈴木さん夫妻は長く大田区で生活していたのですが、区内の小学校に通う子ども(今はとても素敵な若者になって丸木のボランティアとして活躍している)の教育問題などをきっかけに、丸木美術館から更に秩父の山に向かった方に移住し有機農業を営んでいました。そして運営するフリースクールなどを通して丸木との関わりを深め、その後、請われて美術館の事務局長になったのです。ぼくはその茂美さんからとても多くのことを学び、丸木にかかわるようになりました。
 また、もう一つの関わりは、やはり最近亡くなられた南晴病院の元院長の山本さん夫妻で、お二人は長らく理事として美術館を支えていました。
 その丸木美術館が存続の危機にあると、昨年八月、朝日新聞等で報道されました。戦争や原爆の記憶の風化とともに入館者や友の会の会員が年々減少し、このまま放置すれば今年には内部留保が底をつくことが予想されたのです。美術館では、この危機をどう乗り切るかという検討を開始し、昨年一月「丸木美術館再生プロジェクト」を立ち上げ、収支改善の努力を進めるとともに、「存続への支援のお願い」という文書を七月に発表しました。新聞報道はそれを受けて行われたものですが、直後は電話が鳴り止まないほどの反響があり、美術館独自の努力とあいまって、当面の危機は回避されました。しかし、美術館の持続性が得られたわけではありません。
 これを出発点に美術館の新しい形を模索しようとする努力が始まっています。持続可能な丸木美術館を作っていくために、まだ越えなければならない課題は多く、それを実現するためにはみなさんのご協力が不可欠になります。友の会への入会やカンパを初めとするさまざまな形でのご協力をお願いします。
 この美術館が果たすべき役割があると考えます。それは芸術の力が「もうひとつの世界」を触発する可能性です。人の気持ちの深いところに触れて平和を発信する可能性、そのような思いを持つ人がつながる可能性、また、現実の変革に興味を寄せない日本のアートシーンで、社会的なテーマに思いをよせるアーティストと共に現代におけるアートの役割を問い返すことへの可能性。丸木俊・位里そして、丸木スマの絵画表現の展示を軸にしながら、それらの可能性を追求していけたら、それはとても素敵なことだと思っています。ぜひ、時間に余裕を持って丸木美術館に来てみてください。ゆったりとして濃厚な時間を堪能してもらえる空間があります。そして、支援してください。

振込先 郵便振替 00150-3-84303
財団法人 原爆の図 丸木美術館

〒355-0076 埼玉県東松山市下唐子1401
TEL 0493-22-3266 FAX 0493-24-8371
E-MAIL marukimsn@aya.or.jp


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(原爆の図丸木美術館理事・大森北在住)





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