1月26日、歴史の流れを変える

2008年1月26日がやってくる。

この日、少なくとも世界の社会運動の、もしかしたら世界全体の、新しい歴史は始まりを告げる。

人類の歴史のなかで、これだけ広範に、世界中で「もうひとつの世界」を求める動きが、同時に展開されたことはなかった。

いま、その実現が目前に迫っている。

世界社会フォーラム(WSF)が開催されない今年、世界各地で統一行動を行うことが呼びかけられた。それは、いわば、フォーラムが開催されない年の穴を埋めるような呼びかけだった。しかし、この呼びかけに応える行動が、世界中ですごい勢いで広り、従来のWSFを超える広がりが創られつつある。この歴史に私たちは参加する。歴史は「変わる」ものではなくて、「変える」ものだ、という実感が起こりつつある。

( http://www.wsf2008.net/ja を参照すればその広がりは見える。しかし、このサイト、とても重いので世界が見えるまで、しばらく待たなくてはならない。)

それはこんな呼びかけで始まった。
===
私たちは、世界各地から来た女性であり、男性であり、団体であり、ネットワークであり、運動であり、労働組合である。私たちは、村から、町から、農村から、都市から、あらゆる所から来ている。私たちには、あらゆる世代が、あらゆる民族が、あらゆる文化が、あらゆる信念が含まれている。しかし、次の力強い言葉でもって、私たちは結ばれている。

「もう一つの世界は可能だ 」

私たちは、複数かつ多様な存在として、さまざまなオルタナティブと提案を抱きつつ、新自由主義・戦争・植民地主義・人種差別・家父長制と闘っている。

私たちの相手は、暴力・搾取・排除・貧困・飢餓・環境破壊をつくりだし、人びとから人間としての権利を奪っている。
===

ここに書かれた「私たちの相手」を震撼させる、世界中での取り組みが現在、沸き起こっている。そして、私たちは、そのプロセスの中に存在している。人びとを苦しめ続けている従来のグローバリゼーションとは違うもう一つのグローバルな行動。

いまからでも遅くない。ぜひ、2008年1月26日を契機とするプロセスに参加して欲しい。そのプロセスへの参加こそが歴史を変える。

東京に来ることが可能な人は、「WSFあらかわ1・26グローバルアクション」に参加することで、それを体感できるはず。札幌でもこの日、行動が予定されている。
詳しくは
http://2008.jan26.jp/ あらかわ
http://www.geocities.jp/wsf2008sapporo/ 札幌
を参照。

そして、どこにも参加できない人は自分の住んでいる場所で友人と数人で、あるいは一人で、1月26日のプロセスに参加することも可能だ。ボール紙にスローガンを書いて、街頭に立とう。できればその街のランドマーク(街の代表的な場所)の近くで。終わった後に参加者でお茶かお酒でも飲みながら、グローバリゼーションや新自由主義の話、そして、いまの暮らしの話をすればいいと思う。(できればスターバックスとマクドナルドと吉野家は避けて、って書いたあとで思ったんだけど、スタバやマックの前でプラカードを広げてもいいかも?(笑))
そして、ランドマークも写ってる行動の写真と報告をE-mailで
http://2008.jan26.jp/
に記載されている連絡先に送って欲しい。
(WEBへの掲載ができるかもしれない)


以下に、あらかわで行われるいくつかのイベントのうち、一つだけ紹介。(全体の紹介は上記のサイトで)

このシンポジウムでぼくがいちばん楽しみにしているのは、菅野芳秀さんの話。山形県長井市でレインボープランを立ち上げた彼の話を東京で聞くことができる機会はそんなに多くない。(先日、TBSラジオにでてたけど)


◆WSF2008――もうひとつの世界のためのグローバル・アクション――
<シンポジウム>資本と国家の東アジア共同体構想への否!とオルタナティブ!

いまアジアでの自由貿易協定作りを皮切りに、「東アジア共同体」をつくろうという動きを日本政府や財界が積極的に推進しています。そしてこの自由主義経済の地域的な統合を支えるために軍事・安全保障もまた地域規模で相互に密接な連携をとりはじめています。しかし日本にもアジアにも、自由貿易やそれと裏表の関係にある軍事・安保体制作りのもとで、貧困にさらされ、安心して生きる権利を奪われているたくさんの人びとがいます。この膨大な人びとがつながりあい、もうひとつの人びとの共同体をつくる運動は、長い歴史と経験を蓄積してきました。こうした運動の経験をふまえつつ、資本と国家の東アジア共同体構想に対して私たちの否!とオルタナティブ!に向けた議論を試みます。

◎日時:2008年1月26日(土) 1時45分開場 2時~5時
◎場所:サンパール荒川 第7会議室
◎資料代:1000円(PP研会員は800円)

☆ 都電荒川線 荒川区役所前駅より徒歩約1分
☆ 都バス 荒川区役所前より徒歩約1分
☆ 東京メトロ(地下鉄)日比谷線 三ノ輪駅より徒歩約10分
☆ JR常磐線 三河島駅より徒歩約10分

【共通の理解をつくるためのレクチャー】
▼東アジア共同体とはどういうものか、何が問題か
金子文夫さん(横浜市立大学教員、横浜アクションリサーチセンター)

【ディスカッション】
それぞれの現場で感じたり戸惑ったり、いらついたり、といった本音を交えながら、人びとのアジア作りは可能なのか、可能だとしたら何をしなければいけないのか、といったことを問題提起としてお話いただきます。

▼農民の知恵と実践が国境を越えてつながる
 菅野芳秀さん(アジア農民交流センター共同代表、山形・農民)

▼女性の貧困化と貧困の女性化
 伊藤みどりさん(働く女性の全国センター代表)

▼移住労働者と国境・国籍をこえた連帯の課題と挑戦
 鳥井一平さん(全統一労働組合書記長)

▼日本にもアジアにも基地のない世界を目指して
 湯浅一郎さん(ピース・デポ副代表・広島)

《共催》脱WTO草の根キャンペーン、ピープルズ・プラン研究所

《問い合わせ》
■電話/FAX連絡先:
◎ピープルズ・プラン研究所
T03-6424-5748 F03-6424-5749
◎フォーラム平和・人権・環境(市村)
T03-5289-8222
■住所連絡先:PP研 〒112-0014東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F


====

ちなみにこの会場に行く、ディープな行き方がある。
浅草雷門から池袋東口に向かうバス
草64 時刻表やバス停案内は以下
http://tobus.jp/cgi-bin/pcsection.cgi?act=secti&kcd=TE45010501

雷門を出て、浅草弾左衛門の屋敷跡近くを通り、吉原大門、日本堤(山谷)、浄閑寺(投込寺)の脇をかすめて、荒川区役所前まで行くというコース。いまの都バスのサイトの表示だと所要時間15分程度。

ただ、はじめて行っても、バスから眺めるだけではたぶん何もわからない。ぼくは先日のWSFあらかわのプレイベントの「荒川スタディツアー」
http://www.labornetjp.org/news/2007/1227wsf/
でこれにまつわるを聞き、吉原、山谷、投込寺は歩いた。

浅草弾左衛門については
http://www.asahi-net.or.jp/~mg5s-hsgw/tkburaku/history/index.html
浄閑寺については
http://www.jyokanji.com/profile.htm

に説明がある。


たぶんバスからは様子はわからないけれども、歴史を知ったうえで見ると、ちょっとは感じることがあるかも。



そして、この日、行動に参加した人は最後に集まる。

午後6時から 町屋文化センター 多目的ホール
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みんな あらかわに あつまろう! 
希望と連帯のグローバリゼーションと
もうひとつの世界を目指す夕べ

▼モケレンベンベ・プロジェクトによるオープニングパフォーマンス
▼東京朝鮮第一初中級学校の生徒さんらによる民族舞踊
▼シンポジウム
戦争、貧困、家父長制と新自由主義を見つめなおし、地域の取り組みから希望と連帯のグローバル化を考える。沖縄米軍基地再編問題や昼間のワークショップの飛び入り報告なども。
▼ノレの会による力強い韓国民衆歌謡
▼WSFあらかわに参加した荒川で活動する団体からのアピール
▼もうひとつの世界へ:アピール

===

「1月26日、歴史の流れを変える」はちょっとおおげさかもしれないけれども、まあ、そういうこともあるかもしれないってことで。





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