『暗闇のなかの希望』読書メモ その3

再び抜書き&コメント

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・・・ジューン・ジョーダンが、かつてこう書いた――「・・・白人のアレかコレかという思考システムを、まず拒否することからはじめなければならない。例えば、マルコムX、キング博士のどちらか一方を選ぶとすれば、それは悲劇であり、ばかげてもいる。・・・・。われわれには、すべての人が、われわれの存在全体が必要なのだ」。ジョーダンは、わたしたちが区分けを放棄することによって、己に克つこと、セクト主義を抑えること、違いが必然的に対立を生むという憶測を打破することに求めている。現代の直接行動もそう求める。 142p

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たとえば、ここで思い出すのがサミットに対する「要望派」と「いらない派」。意見の違いが対立を生むという構造はいつでも起こる。違いを違いとして明確にしながら、協力できることは協力するというスタンスは、ときに口で言うほど簡単でないのだが。


ここに続けて、著者は右翼と左翼という二極概念も時代遅れだと書く。ぼく自身は自分のことをなんだかんだ言ってもやっぱり左翼だろうと、あまり深く考えもせずに生きてきたなぁと痛感。もちろん、うんざりするような左翼がいろいろいるというのは実感するけれども、ぼくのイメージする右翼は外宣車とネット右翼。ここらあたりとはやっぱり違うといいたい気分。しかし、ここで、著者が書いてる右翼・右派っていう人たちはちょっと違う感じでもある。



そして、反教条主義について、こんな風に書いている。

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・・」。反教条主義とは、新しい予期せぬ連帯、力の新しいネットワークに心開くこと。それは、静的なユートピアを拒否し、当意即妙の旅路を選ぶことを意味する。・・・。

 ・・・ナオミ・クラインが地球規模の公正をめざす活動家たちに言及し、「評論家たちが抗議団体にビジョンが欠けていると言うとき、実際に語っているのは、全員が賛成する中心的な革命哲学――例えばマルクス主義、・・・ディープ・エコロジー、あるいは社会的無政府主義――が抗議団体に欠けているということだ。まったくそのとおりであり、・・・」  

 (少し長い略)・・・、言うなれば、反イデオロギーのイデオロギーなのだ。初期の直接行動の波に、純潔主義や清教徒的な傾向があったとすれば、この第三の波は、なにもかも混ぜ合わせ、かき乱し、清濁あわせ飲んだおかげで、喜ばしくも盛大に不純である。 161-162p

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ま、そのあたりでいいのかなという感じもしつつ、昔ながらの左翼としての抵抗がまったくないわけでもない。とはいうものの、その抵抗はどんどん薄まりつつあるようにも思う。それはここに続いて紹介されるジョン・ジョーダンの思想にも感じる話だ。

彼はこんな風に言っているらしい。

「・・旧来の左翼政治運動がもっていた確信すべてに疑義を呈する政治の創造を試みているのです。・・わたしたちの戦略は、水そのもののよう・・・。変わり身の早さ、不断の変化と進展とによって、固定化され、堅牢で硬直したものすべてを突き崩さなければならないのです。わたしたちはプロセス(過程)の政治論を組み立てようと試みています。・・・。未来になにかを創造するためでなく、現在においてなにかを創る”ここ”と”いま”の政治です。どのように世界を建設するのかと質問されれば、『わからないが、一緒に築こうではないか』と、わたしたちは答えるでしょう。ようするに、わたしたちが言っているのは、結果は手段ほどには重要でないということです。・・・」


そうなのかなぁという感じなのだが、この発言、どこで括弧が閉じてるのかわかんない部分もある。これは誤植??んで、このメモの最初に引用したのがジューン・ジョーダンで、ここで引用したのがジョン・ジョーダン、なんて紛らわしい。



今日でこの本の読書メモを終わらせようと思っていたんだけど、疲れたからこのへんでやめる。


「地球規模で考え、地域で行動する」というのを順番を逆にして、「地域で考え、地球規模で行動する」と言ってもよい、というようなことが書かれている171pあたりを次に書くつもり。


はっきりしてるのは、「地域で、地球規模で、考え、地域でも地球規模でも行動する」ってことじゃないか、


ここで、「いまの急進派の多くは、地域を賛美し、擁護しようとするが、地域性を善と決めてかかるのは、あまりにも単純すぎるだろう。」とも書かれている。この指摘は興味深い。


というわけで、気が向いたら続く。

追記
https://tu-ta.seesaa.net/article/200805article_21.html に続いていいます。

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