5月5日、丸木美術館「沖縄ぬ けーし風」

今年の原爆の図・丸木美術館42周年開館記念日のテーマは沖縄

5月5日はぜひぜひ、丸木へ


以下、チラシから(一部改変)

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「沖縄戦を描かなければ、戦争を描いたことにならない。」
《沖縄戦の図》制作にあたって、丸木位里の遺した言葉です。

 この位里の言葉から20年以上が経ちました。そして、沖縄では米軍・基地関係のニュース報道の絶える日はありません。進まぬ基地の撤去・縮小。頻発する米兵による犯罪行為。 2004年8月13日沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落炎上、続いて2008年10月24日名護市国道脇のサトウキビ畑(民家から50メートル)への米軍セスナ機の墜落炎上(いずれも機体は日米法的地位協定を根拠に米軍が持ち去っています)。不発弾爆発事故も後を絶たず、今もなお沖縄の人々の生命・財産を脅かし続けています。
 加えて、教科書検定による、沖縄戦における「集団自決」(強制集団死)への日本軍の関与を否定しようとする動き。これに対する2007年9月29日の11万人を超える県民大会は、沖縄全土の抑えきれない怒りの噴出でした。
 この問題の「訂正申請決着」を、ヤマトの新聞各紙は、「一定評価」と好意的に報道したのに対し、沖縄二大紙は、「検定意見撤回ならず」と批判的に報道しています。ここにも、ヤマトと沖縄との温度差をみることができます。
誰が、沖縄にこの現状を押し付けているのでしょう?
何が、沖縄に「怒り」と「悲しみ」とをもたらしているのでしょうか?


何が、位里・俊に《沖縄戦の図》を描かせたのか?

 今年は、1609年の薩摩藩による琉球侵略から400年、1872~1879年の明治政府による琉球処分から130年の節目の年に当たります。「戦争を止められなかったから」と、自らを地獄に落とした位里・俊の思いを我がものとし、ヤマトに踏みにじられ続けながらも、常に平和を希求し続ける沖縄に学ぶイベントを開催します。今年の開館記念日(5月5日)には、是非、丸木美術館にお出かけください。

丸木の沖縄に関する絵も、この日、特別に展示する予定です。



原爆の図丸木美術館42周年開館記念日
吹きわたれ! 沖縄ぬ けーし風
2009年5月5日(火・祝 )
午後1時より
高校生以下無料

10:30頃~ 沖縄戦フィルム1フィート運動の会企画制作の映像上映
12:00~  丸木美術館クラブ・工作教室
   ひょうたんでステキなマラカスを作ろう。
   案内人:石塚悦子さん(画家)
   材料費500円
12:45~13:00 開館記念日の集い
13:00~15:30 シンポジウム
   語り継ぐ「沖縄の記憶」
    比屋根 照夫さん(琉球大学名誉教授)
    外岡 秀俊さん(朝日新聞編集委員)
15:30~17:00 
   マブイぐみコンサート
    海勢頭 豊さん
    海勢頭 愛さん
    島田 路沙さん
   「マブイぐみ」とは
   「まことの魂を汲みとること」。
   沖縄の心を歌・音楽にのせて発信します。
17:00~18:00 友の会交流パーティー
   どなたでも自由に参加できる交流パーティです。
   2008年開館記念日に出演した八丈太鼓まごめ会が盛り上げてくださいます。


「ウチナーぬ けーしかじ」とは、「沖縄の返し風」。


出演者プロフィール

比屋根 照夫(ひやね・てるお)
琉球大学名誉教授(日本・沖縄政治思想史)。39年、愛知県生まれ。63年、琉球大学卒業。73年、東京教育大学大学院修了。同年、琉球大学教養部講師、 81年より同部教授。84年国立インドネシア大学客員教授。89年シカゴ大学東アジアセンター客員研究員などに従事。05年、琉球大学法文学部を定年退職。

外岡 秀俊(そとおか・ひでとし)
札幌生まれ。東大法学部卒後、朝日新聞入社。学芸部、社会部を経てニューヨーク特派員、アエラ編集部員、社会部編集委員、論説委員などの後、ヨーロッパ総局長、ゼネラルエディター兼東京本社編集局長。07年10月からアジア担当編集委員(香港駐在)。

海勢頭 豊(うみせど・ゆたか)
沖縄本島中部の離島、与那城村平安座島生まれ。毎日のように続く戦死者の葬列が幼い眼に焼きついている。海と光と風の中に育つ。ギターと音楽理論を独修、ギタリストとしてデビュー。復帰の激動期からシンガーソングライターとして沖縄の社会状況とその心を歌い続けている。チェルノブイリ救援にも参加。一方、作曲家としての活動も大きく広がり、映画音楽や琉球舞踊のための作曲も多い。

原爆の図丸木美術館
〒355-0076 埼玉県東松山市下唐子1401
TEL: 0493-22-3266 FAX: 0493-24-8371

http://www.aya.or.jp/~marukimsn/
入館料:一般900円
    (チラシ持参の方は800円)
 ※開館記念日は高校生以下の入館が
  無料となります。

◆◇◆交通のご案内◆◇◆
イベント無料送迎車
東武東上線森林公園駅南口発
→丸木美術館
   11:30 12:30 15:00
丸木美術館発→
東武東上線森林公園駅南口
   17:00 パーティ終了後
その他の交通
森林公園駅南口よりタクシー(約10分)
森林公園駅北口より貸自転車(約4km)
お車でのご来館は
関越自動車道・東松山インターより
小川方面へ約10分
※詳細はお問い合せ下さい。


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