《正しいパンツのたたみ方――新しい家庭科勉強法》メモ

《正しいパンツのたたみ方――新しい家庭科勉強法》メモ

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http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11959902
に書いたものの転載

大切なことは、かなり家庭科に入ってる。本当に大事なことを、すべての家庭科の先生がこんな風に楽しく教えてくれると、社会も変わるんだろうなぁと思った。

[07/22 04:28] tu-ta
教室には自分のやりたいことに懸命に向かう生徒がいる一方で、いつも無気力だったり、不機嫌だったりする生徒がいて、当初、著者は本人の心の問題だと思っていたが、そのとらえ方が間違っていたことに気がついたという。「がんばりたい」と思っているのにできない生徒。個人的な体験から著者の中に入り始めていた家庭科の知識が、「これは心の問題ではなく、生活の問題じゃないの?」とささやきかけた。ⅳ~ⅴ(環境依存文字ローマ数字4-5ページ)。

[07/22 04:36] tu-ta
引用:家庭科は、国語や数学といった受験科目と違って、「必ず模範解答がある」科目ではないのいで、みんなの意見を聞くうちに「ああ、そういう考え方もあるのか」とか「そういうやり方があるんだ」と気付くようになります。そして知らず知らずのうちに、自分の暮らしている社会には、実に多種多様な人がいて、その数だけ生き方や考え方があることを理解するようになります。(続く)

[07/22 04:38] tu-ta
続き)それは取りも直さず、他の人の考え方や価値観で、物事をとらえなおす能力を身につけたということです。 これを「複眼でものを見る力」と言います。・・・ 11-12p

[07/22 08:18] tu-ta
・生活的自立==以下、引用==・精神的自立・経済的自立・性的自立 僕自身は。黒板に書いた四つの自立が、大人になるにあたって大事だと思っています。39p

[07/23 01:57] tu-ta
引用:「性的自立」は、性を何かの目的や道具として使うのではなく、また誰かに使われたり侵されたりすることなく、各自が心地よく自分の「性」を享受できた状態のことです。・・・しっかりと人間関係を築ける力があれば、必要以上に振り回されることはありません。41p

[07/23 02:00] tu-ta
この「性的自立」って、昔、男子高校生だった頃のぼくからすると、けっこうハードルが高いんじゃないかと思う。もう、振り回されっぱなしだったような気もする。いまは草食系の男の子が増えて、そうでもないのかなぁ?

[07/23 02:06] tu-ta
ちなみに37pの自立度チェック表には「性的自立」の項目はない。そして、著者は30歳くらいまでの青年期を「自立を獲得する時期」という風に定義し、その長い助走期間にゆっくり練習すればいいという。もちろん、4つすべてのの自立について。ちょっと「性的自立」にひきずられすぎてるなぁ。

[07/23 02:18] tu-ta
引用:・・・家庭科は暮らしの感性をみがく教科だと言いましたが、それは自分の暮らしを整えることだけにとどまらず、この社会のなかで他者とともに生きていく力を身につけることでもあるのです。・・・ぼくはこの三つの教科(保健体育・芸術・家庭科)を、人生を豊かにする「主要三教科」と勝手に呼んでいます。・・・。 しかしながら、現状の教育現場は逆行するばかりで、・・・時間は削られる一方です。・・・52p

[07/23 02:21] tu-ta
引用:国連の家族の定義を非常にわかりやすく定義している人がいたのです。それは、「その人が家族だと考える人が、その人にとっての家族である」というものです。63p

[07/23 02:30] tu-ta
引用:この本のテーマである「自立」の本質は、変化に対して「安定感」を持って対処できる能力があるかどうかということだと言い換えることもできます。・・・/「家族にもいろいろあるよなあ。これも家族、あれも家族。みんなそれぞれがんばってるんだなあ」/授業の終わりに、そんな気持ちでもう一度「いろいろな家族」のイラストを眺めることができれば、それがいつの間にか自分自身の生きるパワーにつながっているのです。73-74p

[07/23 02:40] tu-ta
《ワーク:「私は百歳」》というプリントが紹介されている。1、百歳になったあなたは、今、どんなところで暮らしていますか。 2、あなたは誰といっしょに暮らしていますか。 3、どんな生活をしていますか。 4、あなたの趣味や生きがいは何ですか。 5、一番思い出に残っていることは何ですか。 6、これからしたいことは何ですか。 7、若い人たちに何かメッセージをと言われたら、どんなことを言いますか。

[07/23 03:47] tu-ta
187pに性的関係を「合意」と「金銭のやりとり」の有無によって分類した四象限図があり、これを使った授業が紹介される。これも面白いのだが、ちょっと気になったのは、「合意あり・金銭のやりとりなし」として、なんの注釈もなく「夫婦間の性行為がこれにあたります」となっているところ。相手が高校生とはいえ、こんな風に言い切ってしまっていいのかなぁという感じは残る。

[07/23 04:09] tu-ta
《この本のテーマである「自立」》、確かに、生活の基本的なことが50歳を過ぎてもちゃんとできないぼくには必要で、少し耳が痛いところもあるのだけど、障害者運動からでてきた新しい自立の形にまで、視野を膨らませてもらえたら、もっと豊かなものになったと思う。

[07/23 04:15] tu-ta
「おわりに」から引用:もし人生にこなすべき苦労というものがあるとすれば、一日生きれば生きた分だけそれらは減っていきます。それだけでも儲けもんですが、毎日の生活の中には必ず「いいこと」もあります。「いいことなんて起きないよ」と思う人がいるかもしれませんが、「いいこと」は起きるものではなく見つけるものだと僕は思っています。 208-209p このあたりは関西人だなぁと思う。好きなところ。

[07/23 04:20] tu-ta
「正しいパンツのたたみ方」は気持ちのいい関係性を作ることができるかどうかの試金石。そのためには生活の基本的な部分を自分でできるようにすること。 (それは必ずしも自分がやるということではないという障害者運動の蓄積も付け加えておこう)

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