大田区における生活介護定員増計画、今岡福祉部長の回答 それへのコメント(あまりにも・・・)
3年くらい前に書きかけて、そのままにしていたもの
大田区における生活介護施設の建て替え、定員増の問題については何度か書いてきた。
大田区における生活介護施設の建て替え、定員増の問題については何度か書いてきた。
明日2021年8月21日午後、大田区における区立生活介護施設などの建て替え計画について
https://tu-ta.seesaa.net/article/202108article_6.html大田区立生活介護施設、定員増問題続報
区立生活介護施設定員増員計画の経過・問題点・今後の方向性(by 西嶌和徳さん)
https://tu-ta.seesaa.net/article/202110article_4.html
https://tu-ta.seesaa.net/article/202110article_4.html
で、この今岡福祉部長の答弁も記録しておこうと思って、書きかけでそのままにしていたのが、出てきたので、大幅に遅れたのだけど、残しておく。 最後にコメントも。
令和3年(2021年)第3回定例会 第2日(9/16) 大田区議会会議録 速報版からテキスト抽出
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今岡福祉部長 私からは、 障害者施設関連及び個別避難計画に関するご質問に順次お答えいた します。
まず、
こうして策定した施策推進プランを基に、
次に、区立障害者福祉施設整備基礎調査及び区立障害者施設整備・
次に、
一方、施設規模を大きなものにすることで、
次に、施設と地域の関係の維持についてのご質問ですが、 これまでも今回の計画の対象となった四つの施設そ れぞれに、地域と一からつくり上げてきたお祭りがあり、 交流を深めてまいりました。また、施設で利用者が 日々取り組む作業には材料の提供をいただくなど、 日常的に地域との自然な交流があります。改修改築計画につ いて地域に説明をした際にも、 お祭りが続けられるようにしたいとのご要望をはじめ、 今後の良好な関係づくり を期待するご意見をいただいております。施設整備に当たっては、 計画の中に基本理念として、地域と培ってき たつながりを維持、発展させる地域づくりを掲げております。 また、基本方針には地域との交流を新たに広げら れる機能を設置するとしており、 さらなる交流の活性化を目指しています。 現在基本設計を進めており、地域交流スペースの設置などハード、 ソフトの両面から検討を進めています。また、 災害時には福祉避難所として地域 の支援を必要する方々のよりどころとなれるように設計を進めてい るところです。引き続き、地域との連携を重視し計画を進めております。
以下、略
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施設拡充についての回答には違和感が満載
施設拡充についての回答には違和感が満載
施策推進プランを基に、昨年11月に区立障害者福祉施設整備・活用方針を公表し
推進プランの策定時に整備の話はまぎれこませてあるが、推進会議でそのことが議論された記録はない。こっそりまぎれこませて、それを正当化させている。
この検討委員会では、こうした調査結果や、区が把握している 通所を希望される方の人数、必要とする支援内容などを総合的に検討し、 活用方針を取りまとめました。今後の需要数の見込みなどについては、 各特別支援学校の卒業年次ごとの人数など詳細にわたるため、 当事者に配慮すべき情報も少なくありません。これらを含め、 広く一般的な公開になじむものではないことから、今後もホーム ページでの公開の予定はございません。
結局、どのように個々の施設の定員を増やすことにしたのかという検討の過程については、ブラックボックスに入れたまま、そこを開く予定はないという回答。何年に何人が増える予定だと考えているくらいのことも言えないはずがない。ごまかしの答弁。その基本的な数字が示されないことの問題。卒業予定者の内、この人は生活介護に入るだろうなどという予測の根拠も知りたいし、B型には言及してないのも不思議。
重い障害者は生活介護施設に、次にB型、・・・、などという偏差値輪切り的な現行の制度から疑う必要がある。とかも前から書いている話ではある。
特別支援学校通学者が増えていることから、卒業後の通所先の確保が早急に必要
とあるが、増えているのはいままで普通級で対応できていたような発達障害の子どもなのではないか。ここもどれだけ、どのように増えているかという数字の根拠が必要だし、それは出せる数字というか、いまでも調べればわかる数字かもしれない。仮にその必要性があるにしても、生活介護だけを増やす必要があるのか不明。
今回改修改築の対象となる 4施設は、障害特性への配慮や、専用の活動スペースを十分に確保することなどが必要とあり、 各地域に配置されている他の施設との複合化などにはなじまない
ここで問題にしているのは4施設だけの話ではない。地域に行き場を作れるのでは、という話だ。本当は障害があってもなくても使えるような地域での居場所があればいいと思うが、その構想には時間がかかりそう。しかし、容易に思いつくし、実現可能な代替案はある。それは就労継続B型施設での多機能化。現に多機能化している事業者はあるし、古い歴史のある区立の多くの就労継続B型単独事業所でも生活介護的な機能が必要になり、そのように運営されている。そのようなB型単独の場所を拡充するのははそんなに困難な話ではないはず。
施設規模を大きなものにすることで、障がいのある方からのご要望の多い短期入所機能を設置することができます。
これもごまかしの答弁。施設規模を大きくすることと短期入所を併設することにそんなに直接的な因果関係があるとは思えない。短期入所にどれだけのスペースが必要と考えられているのか不明。
とにかく、最初に役所だけで考えた計画ありきで、疑問の声は聴かず、それを変えずに突き進もうという感じが満載。
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