原爆の図丸木美術館 代表理事就任のあいさつ
2020年の文章があったので、これも忘れないように掲載しておきます。
代表理事就任のあいさつ
丸木美術館を支えていただいているみなさまへ
原爆の図を絵画として再評価する流れは大きな流れになりつつあります。同時にそれは狭いアートシーンで評価されるということを超えて、絵画、あるいはアートがもつ潜性力の評価につながる可能性も示唆しているように感じます。そのような状況の中で丸木美術館が果たすべき役割は時代とともに問い直し続けなければならないのでしょう。
このたび代表理事に就任することになりました。「ぼくでいいのかなぁ」という自覚はいまでも明確にありますが(笑)、それを忘れないようにしつつ、しかし、最大限の努力をさせていただきたいと思っています。よろしくお願いします。
美術館を支えていただいているみなさんには、できるだけお会いして、直接お話を聞ければと思っています。私が美術館に行く日は少ないのですが、声をかけてもらえれば可能な範囲で調整したいと思います。私宛に、直接メールしてください。 (このブログ、コメント欄に)
繰り返しになりますが、私が代表理事にむいているとは思えません。しかし、とても苦労して美術館の経営をここまで安定させた小寺前理事長にはこれ以上無理も言えません。とはいえ、代表理事は必要なのでほんとうに僭越ですが引き受けることになりました。
こんな私が代表理事に就任するということの意味を考えました。それは丸木美術館が成長したということなのではないか、私が代表理事に就任しても美術館は安定して運営していけるような体制が築かれつつあるということの証左であるとも言えるのではないか、とも思うのです。事務局体制の成熟に感謝しています。
そんなわけで、頼りない代表理事が誕生し、これは美術館の成長をあらわしていると書きましたが、他にも肯定的なことがあります。一人でも多くのみなさんに具体的に美術館を応援してもらううことが必要になっているということです。その支えがあれば、丸木美術館はいま以上に世界に発信していくことができる可能性を持っていると思います。
みなさんが「これは協力しなければ」と思えるよう、仕事をしたいと思っています。よろしくお願いします。
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