手話のあいさつと「ろう文化」について、ちょっとだけ考えた
偶然、深夜にテレビをつけたら、Eテレで「みんなの手話」をやっていたのです。
それが、これまでかじっていた手話とはかなり違っていて、驚きました。
それから録画してます。
10月から新しく始まっていて(4月からのものの再放送のようです)、教材も新しくて、面白いです。
正確には以下のような放送時間
https://www.nhk.or.jp/heart-net/syuwa/ から
放送日
- 金曜日午前11時30分~11時54分
再放送
- 水曜日午前0時00分〜0時24分(火曜深夜)
- 木曜日午前5時30分〜5時54分
指の表現だけでなく、顔の表現方法とか わかりやすく解説してくれます。肩をすぼめて敬意を表す方法とか初めて知りました。
メニューを人差し指でこんな風に示すというのも、確かに下手な手話より間違いが少なそうです。
そこでの「こんにちは」の手話、いままで教わってきた、人差し指と中指の二本指を額の前においてから、両手の人差し指を向かい合わせて曲げる「こんにちは」ではありませんでした。手の平を前に向けた敬礼みたいなものです。これ、ぼくの職場の手話ネイティブの人もやってる挨拶です。
そのことをフェイスブックに書いたら、四国地方の某所で手話サークルに関わっている知り合いがコメントしてくれて、それをきっかけに考えました。
そのコメントからのやりとりを本人の許可を得て、記録のために転載しておきます。
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知り合いのMさん(以下Mさん)
あいさつは『やぁ!』っていう感じですよね。
あいさつは『やぁ!』っていう感じですよね。
それほど親しくない聴者には失礼と誤解されるかもしれないから使わない、というのはうちのサークルの人たちの弁。
私
M
それは聴者にとってわかりやすい話です。
ただ、テレビではそういう説明がなくて、もしかしたら地域差があったりするのかと思ったりしました。
テレビを見てるときは英語のハローに近いのかと思っていました。
Mさん
テレビを見てるときは英語のハローに近いのかと思っていました。
それを ろう文化と呼ぶかどうか、
面白いテーマかも
Mさん
個人差といったほうがいいかも。考えて使い分けしているなぁと感じることも多々。
私には「やあ」だけど、サークルの新入りさんには「あさ」「挨拶」の【おはよう】だったり。目上の人にだけ使う方もいれば、聴者に向かっては一律で「あさ」「挨拶」の方もいる。
私の周辺では、ろう者同士で「あさ」「挨拶」を使っている人は見たことがないかも。全ての人に対して「やあ」も少数派な感じ。
私
その挨拶が本当に「ろう文化」と言えるのかどうか、ぼくには断言できないけれども、そういうことはありそうで、仮にそうだとしたら、「そういう挨拶は失礼だ」という聴者の文化と、どちらが正しいという話ではなさそうな気がしたのでした。
私
聴者社会で親しくない人に、やぁは失礼ですよね。
問題はろう文化のなかで、それがどうなのか?
そして、その二つには広大な交わる場所があります。
そこでは聴者の文化が優先されがち。
そのあたりがビミョー。
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その挨拶が本当に「ろう文化」と言えるのかどうか、ぼくには断言できないけれども、そういうことはありそうで、仮にそうだとしたら、「そういう挨拶は失礼だ」という聴者の文化と、どちらが正しいという話ではなさそうな気がしたのでした。
M
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