障害福祉サービス利用のための相談支援について

死んでしまった立岩真也が書いた
「くわしく書くことがどんなにか大切であること」という文章。
『詳論 相談支援』という本の末尾に掲載されている。と同時に、立岩が作った生存学のサイトにも全文掲載されている。
http://www.arsvi.com/ts/20190035.htm

この冒頭で現行の障害者の相談支援の仕組みについて、身もふたもないような、しかし、確かにそうだというような文章を、立岩は書いている。
「相談支援」がうまくいってないことは知っている人はみな知っている。これだけのサービスを提供するともう決まっている人にだけ、そうたいした種類もないしたいした量もないもの(サービス)の配分、割り振りをする程度のことをし、その書類を作ると、なんぼか、しょうしょう(の金)が得られる。それ以上・以外の仕事をしようとすると、「持ち出し」になる。多少のおまけがあり、例外もあるとしても、おおまかにはそんなものだ。たったそんなものでしかない。
4月から働き始めたぼくの現場の話でもある。
【おおまかにはそんなものだ】ともいえるが、そんなものではない相談支援ができないかと思ったりもする。

では、何ができるのか? という話が課題になる。

【それ以上・以外の仕事】を「持ち出し」でするのは、そんなに難しくないだろう。もちろん、そこではそれがほんとうに必要なのかどうかも問われる。

必要だと思われる【それ以上・以外の仕事】を「持ち出し」にしない形で出来るかどうかが問われることになる。

知恵を絞れば、ある程度出来ることはあるんじゃないかと思う。逆から考えると、そういう可能性がないとしたら、仕事へのモチベーションはダダ下がりとなる。

ともあれ、走りながら考えて、できれば立岩が書いているように
【なぜか、結局確定はできないが、しかし言えるところまで言う】というのにも挑戦してみたいと思った。


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