シンポジウム「和解という名の暴力」メモ(追記 ハンギョレ新聞での徐・和田論争のURLなど)
「和解という名の暴力」というシンポジウムがとても興味深い内容だったので、書いた感想などと案内の文章を自分用の備忘録として、貼り付けた。
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「和解という名の暴力」という下記のシンポジウム、いま聞いているのですが、とても興味深いです。
(今から申し込んで聞けるかどうか、ぼくはわかりません)
この「和解という名の暴力」というテーマでのシンポジウムで、現在「和解学」という名称で行われていることの小さいとは言えない問題、あるいは朴裕河さんの主張の問題が、数々、明確に語られていました。
植民地支配という犯罪にどう向き合うか、そこに課題があるという早尾さんの意見には同意するものの、向き合えない人にどう語り掛けていくかということは、大切なことだと思いました。
また、同時に、ぼくには古橋綾さんが東アジアの未来を考えるときに、「和解」という言葉を使うかどうかは別として、考えなければならないテーマがあるというようなことを言っていたことが印象的でした。
ぼくは個人的には、植民地支配に対する本当の意味での反省の上での東アジアでの、まず民衆レベルでの「和解」というか、相互理解は求められていると思います。
「和解学」にはそのような問題意識もあるのかという感じがしないでもありません。
その溝を埋めるような何かもできればいいかもしれないとも思いました。
植民地支配への反省という決定的に重要な視点について、「和解学」の人たちがどう考えるのか、彼らがいうところの「和解」にとっても、それは避けて通れないテーマであるはずです。
そのことを正面から問うてみたいとも思いました。
また、PP研的には花崎さんと徐京植さんの論争の話もあり、鶴見俊輔さんに対する川本隆史さんの批判、それへの藤田省三さんの激怒の話などもありました。そこでの川本さんに対する言及などもありました。これらについても、もっと考えなければならない話もあるように感じました。
追加の感想です。早尾貴紀さんのお話、とても参考になり、勉強にもなりました。和解論が抱えている課題が明確になったと思います。ありがとうございました。
ぼくも内田樹の天皇制への考え方とか、フェミニズムに対する視点とか嫌いです。
しかし、同時に内田樹にも面白いところもたくさんあるとも思うのです。
人間って、いろんな側面があって、ダメな部分や好きになれないところ、ここは許せないとか思う部分もありつつ、それでも、こっちは面白いとかあるんじゃないかとぼくは思います。
そういう風に考えて、難しいのが、「受け入れがたいものを受け容れる多様性と、ここはゆずれないという人としてのコアな部分をどう両立させるか」という話ではないかと、最近感じることがあったので、ブログに書きました。
https://tu-ta.seesaa.net/article/503977043.html
結論はいたって凡庸なものですが、いまはこんな風に考えています。
On 2024/07/14 15:27, People's Plan Study Group(PPSG) Mailing List (Ppml 経由) wrote:
みなさま
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)から、8.14日本軍「慰安婦」メモリアル・デー記念シンポジウムのお知らせです。
シンポジウムでは、「和解」の議論をめぐるモヤモヤが少しでも晴れるようにしたいと思っています。ふるってご参加ください。
同日11時から、亡くなられた被害者に思いを馳せる追悼のつどいを、wamのエントランスで行います。https://wam-peace.org/news/10154
こちらもぜひ。
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日本軍「慰安婦」メモリアル・デー2024記念シンポジウム
和解という名の暴力
https://wam-peace.org/news/10055
日時:2024年8月14日(水)14:00~17:00
ゲスト:
早尾貴紀さん(東京経済大学教員)
「和解論の欲望―日本人リベラリストたちはどこで躓いたのか」
古橋 綾さん(岩手大学教員)
「フェミニスト視点から和解論を考える」
会場:AVACOチャペル(定員70名/要予約・先着順)*wamと同じ階です。
参加費:1000円
申込み:Googleフォームから
*会場参加のみ電話(03-3202-4633)での予約も可。
オンラインは翌日夕方からの後日配信です。
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韓国の日本文学研究者、朴裕河さんが著した『和解のためにー教科書・慰安婦・靖国・独島』(平凡社、2006年)が大佛次郎論壇賞を受賞し、「自国のナショナリズムを批判する韓国の良心がやっと現れた」と称揚されたできごとは、日本社会に深く内在する植民地主義のありようを改めて認識する機会となりました。
2014年には、被害者による名誉棄損の訴えで話題にもなった『帝国の慰安婦』(朴裕河著、朝日新聞出版)が出版されましたが、文学者の手によるこの書籍は歴史研究者から綿密な検証がなされ、すでに歴史学の文献として扱えないことは明らかになっています。それでもなお、著名な知識人や全国紙が彼女の発言を重んじるのはなぜなのでしょうか?
本シンポジウムでは、植民地主義を思想史的に批判してきた早尾貴紀さん、韓国での性搾取の問題にとりくんできた古橋綾さんをゲストに迎えて、継続する日本の植民地主義の視点から「和解」を考えます。
「和解」はなぜ心地よく響くのか。「和解」を称揚し、拡散する言論空間は、日本社会にどのような影響を与えているのか。そもそも誰のための「和解」なのか?
この課題を指摘し続け、昨年急逝した徐京植さんの論文からシンポジウムのタイトルを借用しました。ぜひご参加ください。
【ゲスト紹介】
◆はやお・たかのり:パレスチナ/イスラエル問題、社会思想史。東北大学在学中に宋神道さんの裁判支援運動に関わる。主な著書に『希望のディアスポラ―移民・難民をめぐる政治史』(春秋社、2020年)、『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎、2020 年)、主な共編著に『ディアスポラから世界を読む―離散を架橋するために』(明石書店、2009年)、『残余の声を聴く―沖縄・韓国・パレスチナ』(明石書店、2021年)、主な共訳書にサラ・ロイ『ホロコーストからガザへ―パレスチナの政治経済学』(青土社、2009年)、イラン・パペ『パレスチナの民族浄化―イスラエル建国の暴力』(法政大学出版局、2017年)。
◆ふるはし・あや:社会学、ジェンダー研究。韓国で日本軍「慰安婦」運動、米軍基地村女性支援運動、反性売買運動などにかかわってきた。主な翻訳書(共訳
含む)に韓国挺身隊問題対策協議会『記憶で書き直す歴史―「慰安婦」サバイバーの語りを聴く』(岩波書店、2020年)、康誠賢『歴史否定とポスト真実の時代―日韓「合作」の「反日種族主義」現象』(大月書店、2020年)、ポムナル『道一つ越えたら崖っぷち―性売買という搾取と暴力から生きのびた性売買経験当事者の手記』(アジュマ、2022年)、主な共編著に『ジェンダー分析で読む女性史入門』(岩波書店、2021年)、『韓国学ハンマダン』(岩波書店、2023年)。
【日本軍「慰安婦」メモリアル・デー とは?】
8月14日は、1991年に韓国の金学順さんが日本軍「慰安婦」被害者として初めて名乗り出た日です。戦争と戦後を生き抜いた女性たちが、自らの尊厳の回復を求めて闘ってきた歴史を記憶にとどめるために、この日を「日本軍『慰安婦』メモリアル・デー」にしよう―2012年12月、台湾で開かれた第11回日本軍「慰安婦」問題解決アジア連帯会議で決まり、今では世界各国で様々なイベントが開催されています。
wamでは2017年から、訃報が届いた女性たちにお花を捧げる「追悼のつどい」を午前中に、記念イベントを午後に開催しています。
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)
東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル2F 〒169-0051
t 03-3202-4633 f 03-3202-4634 URL:https://wam-peace.org/
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満足な部分も多かったので、満足と記載しましたが、モヤモヤは残りました。
また、モヤモヤを消さないことが大切なのではないかとも思います。
意見の違いを明確にするのは大切なことだと思いますが、意見の違いを違いとして受け止め、その違いについて、両者で考えるというようなことも必要なのではないかと思いました。
ハンギョレ新聞での徐・和田論争やそれに関する第三者からの文章のURLなど
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