「いつどこだれとどうくらす、ふたたび」 又村・友野 セッションの感想とメモ(自分用)
「障害のある方の住まいについて ふたたび!」
https://www.facebook.com/events/1814659956028288/
というイベントに参加してきた。
上記のフェイスブックの案内は以下
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障害のある方の住まいについて ふたたび!
■去年大好評だった講座を今年も企画します。説明不要なおふたりです。ぜひ質問攻めにしてください!
■日時:令和6年11月29日(金)10時30分〜12時30分(開始時間は若干遅れる可能性があります)
■会場:武蔵野公会堂 第一・二会議室 (吉祥寺駅南口徒歩3分)(〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目6−22)
■講師:友野剛行氏、又村あおい氏
■定員、参加費:60人、500円(当団体会員は無料)
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ちなみに、申込用のWEBサイトのタイトルは
「いつどこだれとどうくらす、ふたたび。」となっている。
まあ、どっちでもいいけど珍しい二つのタイトル(笑)。
会場で配布されたのは、又村さんが作成した今回のイベントのための66枚のスライドと11枚の全国育成会の活動案内
感想を書いて送ったので、忘れないように残します。(わかりにくい部分を送った後に補足しました)
末尾にメモも。
以下はぼくが聞いて、そう感じたという話で、間違って解釈している可能性もあります。
正確さを期したいときは、講師の二人に確認してください。
~~以下、送った感想~~
特定相談支援事業所の相談支援員です。
本日は又村さんに相談支援の重要性を強調していただき、ありがとうございました。
言われたような、相談支援をめざしたいと思っています。
重度と言われる知的障害の方の自立生活の計画相談もやっています。
また、「知的障害のある方の自立生活について考える会」を始めた一人でもあります。
そんな観点からいくつも質問を書かせてもらいました。
そして、答えてもらいました。
主に家族のためのイベントだったということを後で知りました。
大切な時間を奪ってしまった側面もあったかもしれません。
ごめんなさい。
入所やGHにとって、大きな課題があること気がついていませんでした。
教えていただいて本当に感謝です。
又村さんの話から
・意思決定支援が指定基準に明記された。
・本人の支援に関する会議に本人同席が義務付け。
・本人がいない場合は、指定基準違反。
・個別支援記録にある会議録に本人の名前がない場合はやむを得ない事情がない限り、指定基準違反。
・重い知的障害があるというのは「やむを得ない事情」にあたらない。
・これまで理念だったものが、義務に変わった
そういえば、去年、こんなのを書いていたのを、いま偶然見つけることが出来ました。
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2023年07月28日
相談支援における”支援者会議”とオープンダイアローグ
https://tu-ta.seesaa.net/article/500160500.html
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同様に、入所施設やGHでも意思決定支援が義務化され、それへのそれへの「動機付け支援」(名前は問題あるけど)が必須とされた話も知りませんでした。
最近、以下のような研修の感想を書きました。
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2024年11月14日
意思決定支援の研修で感じたこと
https://tu-ta.seesaa.net/article/505650084.html
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2023年に津久井やまゆり園を訪問した時、ていねいな「意思決定支援」を行った結果、60名くらいの利用者全員が施設を出て地域で暮らしたいと考えている、という話を聞いた。そのようにていねいに「意思決定支援」というか、本人の意向を聞き取る努力がさまざまな場所でなされる必要がある。
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2024年11月03日
保障されていない障害者の権利としてのあたりまえの暮し~とりわけ重い知的障害と呼ばれる人たちに関して~(20241103Ver.2)
https://tu-ta.seesaa.net/article/202203article_2.html
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に書いたものですが、この文章も今日の又村さんの話を聞いて、書き足す必要があると思ったのでした。
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昨夜、長々と書いて送ったのですが、書き忘れたこと。
56枚目のスライドにある
家賃保証会社と居住支援法人と育成会のタッグのモデル。
この話はもう少し詳しく聞きたいと思ったのでした。
タッグを組む相手として、重度知的障害者の自立生活の支援を行っている事業所などもありえるのではないかなだと考えたりしました。
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話を聞きながら書いたメモで、多少書き足したが、基本自分用
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今回の報酬改定について、いろいろ言われているが、
入所やGHに大きな課題があることが語られていない。
・意思決定支援が指定基準に明記された。
・すべての会議に原則本人同席。
・いない場合は、指定基準違反。
・個別支援記録にある会議録に本人の名前がない場合はやむを得ない事情がない限り、指定基準違反。
・重い知的障害があるというのは「やむを得ない事情」にあたらない。
・これまで理念だったものが、義務に変わった。
・入所施設における意向確認が義務化
・それへの「動機付け支援」(名前は問題あるけど)も必要
・敷地外の通所に通ったり、GHの体験をしたりという実際の体験が「動機付け支援」となる。
・3~4回の体験が必要になるのではないか?
・それをしたうえでの意向確認が求められる
・意向確認のマニュアル作成の義務化
・今年度(2024年度)中に国の責任で標準マニュアルを作ることになっている、
・R8(2026)以降は、それをやらなければ減算になる。
・そのようなことがあるので個別支援会議への本人参加が必要になる。
・希望する人にGHを出る支援も義務化
・必ず希望する人(追い出しを図るような事はあってはならない)
・それがお金になる(スライドに説明あり)。
・結局、何か求められているのか
・いま、街は障害者がひとりで暮らせる状態になっているか、どうか が問われる。
33~35枚目のスライド、重要だと思った。
以下、抜粋
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・本人が希望する将来の暮らし 70%が「今まで同じように暮らしたい=親との同居希望」33
この状況が生まれてしまう背景は
1、一般論として、本人が成人で家族同居の場合、積極的にそれを選択しているケース(本人がいろいろ体験した結果としての選択)は少ない。
2、知的・発達障害の場合、「気づいたら親と同居が長くなっていた」ケースが多い。
3、背景として考えられうのは「公的支援の不足」「選択肢の乏しさ」「不十分な体験経験」の3点。3つめは制度の不備。34
4、多くの場合、公的支援(GHの体験さえ満足に使えず、その他の暮らしの体験の場は極めて少ない)→選択肢が増えない(体験できなくて、やむなく家族で対応してるのにニーズが少ないとされ体験の場が増えない)→消極的同居が続くという悪循環
5、この流れをどこでどうやって好循環に変えるか 35
39枚目のスライド
国の検討会で示された機能とは
1、相談支援機能
2、体験の機会・場の提供機能
3、緊急時の受け入れ・対応機能
4、専門的人材の確保・養成機能
5、地域の体制づくり機能
40枚目のスライドでは
GHを中心とした体験の場の必要性に加えて、ヘルパーや自立生活援助などを活用した単身生活の体験も要検討
とある。
居住支援付き住宅について
これは
https://tu-ta.seesaa.net/article/505652815.html
でも紹介したが、別のスライド(54)で説明された。
別のスライドでは血流認証ゲートシステムが加えられて、業務提携の固有名詞が消されていた。
56枚目のスライドにある
家賃保証会社と居住支援法人と育成会のタッグのモデル。
この話はもう少し詳しく聞きたいと思った。
タッグを組む相手として、重度知的障害者の自立生活の支援を行っている事業所などもありえるのではないかと考えた。
・GHの利益率は1割に満たない。給付が1割下がると、やっていけなくなる。
・(株)あんど と 育成会がタッグを組むビジネスモデル。
又村さん
相談支援の重要性、強調。
ぼくの質問と応答
Q 25枚目のスライドの説明の「この話は必ず、自立支援協議会で話さなければならない」という話ですが、自立支援協議会に話を持っていきたいと思っているので、その根拠になる厚労省のデータのありかを教えて欲しいです。
A(又村さん) 今回の資料の多くは厚労省作成のもの、それが根拠になる、
Q 圧倒的に足りない重度知的の人のひとり暮らしの支援の体制ですが、国はそれを本気で整備する気があるのでしょうか?
A(又村さん)仕組みはある。給付は少ないかも。(そんな感じだった印象)
Q 特定相談支援事業所の相談支援員です。
本日は相談支援の重要性を強調していただき、ありがとうございました。
又村さんが言われたような、相談支援をめざしたいと思っています。
重度と言われる知的障害の方の自立生活の計画相談もやっています。
(最初の4行は字数制限で送れず)
課題だと思うのは
1、又村さんが必要とされるとされた相談を行うだけの力量を相談支援員がどうつけるか?
2、そのような相談支援員をどうすれば増やせるか?
3、相談支援に支払われる費用だけで、そのような支援が可能か?
そのあたりのことを聞きたいです。
A(又村さん)
1、親が支援できなくなったときのことを、サービス等利用計画に記載させるトレーニング。
2、そのようなトレーニングを必須とする。
3、報酬は足りている
事前に送った質問、紹介されて思い出した(残ってないのでざっくり)
Q 自治体が施設入所している障害者の意思確認に熱心ではないと思えるが、どう考えるか
A(又村さん)温度差はある。理解してない自治体が多い。
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